210室を持つ大家が、約100室を東京から自分で管理している理由

SEIJOROOM株式会社の馬場生悦さんは、福島県の郡山・会津若松を中心に210室の賃貸住宅を持つ大家です。そのうち約110室は地元の管理会社に任せ、残りの約100室は東京から自分で管理しています。
会社員だった馬場さんが大家になったきっかけ、うまくいかなかったこと、地方の部屋で大事にしていること、そして自分で管理を続ける理由を聞きました。
決算書の一行で、働き方を変えた
もともとは会社員だったそうですね。
税理士法人で、外資系企業の税務の仕事をしていました。毎日遅くまで決算書と向き合っていたんですが、あるお客さまの決算書に不動産の所得が載っていたんです。
不動産を持っているだけで得ている利益が、僕が朝から晩まで働いた年収を軽く超えていました。働き続けるだけでは届かないと思ったのが、最初のきっかけです。
そこから、どうやって大家に?
まず、物件を探す時間をつくるために仕事を変えました。自動車メーカーに移って、仕事のあとに宅建の勉強と物件探しをしていました。1棟目は2019年、千葉県の10世帯のアパートです。
失敗から覚えた、手元のお金の大切さ
うまくいかなかったことはありますか。
2棟目に、現金で大阪の古い戸建てを買いました。引き渡しのあとに雨漏りがわかって、屋根の工事で家賃1年分以上のお金が出ていきました。
古い部屋には修繕がつきものです。そのお金を出せなければ、人に住んでもらえる部屋になりません。手元のお金を切らさないことは、このとき身をもって覚えました。
修繕のお金を出せなければ、住んでもらえる部屋にならない。だから、やるしかないんです。
地方は、住まいがいちばん強い
地方の部屋で、大事にしていることは何ですか。
地方でやるなら住まいだと思っています。店舗のついた物件も持っていますが、空くとなかなか埋まりません。お店は、そこで商売が成り立つかどうかがすべてなので、家賃を下げても借り手がつかないことがあるんです。
住まいは違います。家賃を見直せば、住みたいという人が必ずいます。
約100室を、東京から自分で管理する
210室のうち、約100室を自分で管理しているそうですね。
約110室は地元の管理会社にお願いして、残りの約100室を東京から自分で見ています。規模が大きくなっても、家賃の入金やお金の出入りの確認は手を抜かないと決めています。
管理には、どんな道具を使っていますか。
自分でつくった賃貸管理のシステム「ウルスタくん」を、毎日の管理にそのまま使っています。市販のものが自分の現場に合わなかったので、つくり直しました。
いちばん長く触るのは自分なので、使いにくいところがあれば、最初に困るのも自分です。
休みの日のこと
休みの日は、どう過ごしていますか。
ランニングです。体を動かすと前向きになれるので、その時間を大事にしています。
最近はレオパードゲッコーというトカゲを飼い始めました。ケージの中を、本来暮らしている場所に近づけていくのが楽しいですね。
この記事は、馬場さんがこれまでに受けた取材で話した内容をもとに、ヘヤスタ編集部がまとめました。
馬場さんの部屋(ヘヤスタで募集中)
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SEIJOROOM株式会社・ウルスタ株式会社 代表取締役。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士。上場企業の経理、デロイト トーマツ税理士法人、自動車メーカーの管理会計を経て、2019年に1棟目のアパートを買う。賃貸仲介・管理の会社を立ち上げて売却したのち、賃貸管理クラウド「ウルスタくん」をつくるウルスタ株式会社を立ち上げた。